標語

 町中で見つけた、小学生とかから募集したような交通安全標語の看板でこんなのがあってさ。

 交通ルール 守ってこなし ぼくの町

 すごいネガティブ!守ってこなしって。一体なんの宣言なんだこの標語は。なんでこれが採用されたのか全く意味がわからない。あと575なのに入りが「交通ルール」で音も悪し。575なのに、入りが「交通ルール」で、音も悪し(字余り)。

 そんな葛飾は、今日も平和でした。若干大きめな声で、謎の呪文を唱えながら歩いていたおじいさんが居たくらい。

運動不足メモ

 おととい、久しぶりに縄跳びを跳んでみた。おじさんにとっての縄跳びは、想像以上に体に負担が掛かることは知っているので、次の日にそこそこの筋肉痛になればいいなと思って、多少余力を残して飛ぶのをやめた。で、昨日。計算通りのそこそこの筋肉痛に見舞われて「計算通りだなぁ」と思っていたら、今日、その倍の威力の筋肉痛が襲いかかってきて全然計算通りじゃなかった。ふくらはぎが、オレのモノじゃないみたい。

愛媛

 3日目にして書くことに困っている現実。なんかあったっけかなぁ。

 そうだ、今年、初めて愛媛に行ったんですよ。僕の中で愛媛はかなり神聖な土地っていうポジションにあってですね。何でそんなことになっているかというと、この場で何度か書きましたが、大学生の時に愛媛出身の後輩が居て、そいつがちょうどからかいやすいヤツで、ちょいちょい愛媛はみかんだよね?っていうネタでからかっているうちに(ex.愛媛の通貨ってみかんなんでしょ? お正月、コッチは鏡餅にみかんをひとつ乗せるんだけど、愛媛では何個乗せるの?とか)だんだんオレの中で「愛媛はみかんだ」っていうのが確立されていったのです。ちなみにその愛媛の後輩は、いちいち全力で否定してくれていた気がするんだけど、全力で対応してくれるとコッチのテンションもますます上がって…やがてコレがからかっているのか本当のことなのかの区別が付かなくなっていったのかもしれません。愛媛はみかんだ、愛媛と言ったらみかんなんだ。

 そんな思いを胸に秘めつつ、乗り込んだ愛媛がよ。

 最初は、高知に行ったんです。高知から、高速バスで愛媛に入るっていう流れだったんですけど、高速バスのチケットを買ったとき日本円で料金を請求されたんですよ。僕はてっきり「愛媛まででしたら、みかん8個になります」って言われると思っていたので(愛媛の通貨はみかんのハズだから)完全に拍子抜けしたんですけど、外部から愛媛に入るときは日本円でいいんだっていう、そうなんだ感とともにバスで愛媛入りしました。

 そうしてたどり着いたみかんの聖地、愛媛。とにかくみかんへの期待で胸一杯の僕は、とりあえず今夜の宿へと向かうことにします。おそらく宿代はみかんで請求されるんでしょうけど、そこは愛媛初心者を振る舞いたかったので(「それでは、17みかんになります」「えー、みかんで会計をするんですかー」のやりとりをしたかった)、あえてみかんを一つも手に持たずにホテルにたどり着き、チェックインの手続きをしたらまさかのですよ、日本円を要求してきやがったんです。どうなってんだ愛媛。みかんはいつ出てくんの?

 それ以降はもう、愛媛に対するガッカリの連続ですよ。通貨がみかんじゃない。蛇口をひねったらポンジュースじゃなくて水が出て来る。天気予報のあとにみかん予報とかやってくれると思ったのに、やらない。ごはんのおかずにみかんなのか、みかんが主食でおかずを食べるのかの議論に決着を付けようと思っていたのに、そもそもみかんが食事の場に出てこない。どっちかっつーとみかんより、道後温泉とか坊ちゃん推し等々、まるでみかんじゃないんですよ愛媛。なんなんだよ。鯛ご飯はおいしかったけどさ。

 なんつーか、ディズニーに行ったのに、ミッキーもミニーも居ないみたいな感じで。ていうか、なんか真面目…な場所でした、愛媛。だからみんなも愛媛に行くときは、みかん中心だと思わない方がいいよ。そう思って行くと、ガッカリするよ。

案ずるより

 2日目!

 ヘッドフォンが欲しくなったんです。急に。いままで仲良くしてきたイヤフォンと別れて、ヘッドフォンとこれからの生活をともにしたいという、なんだかそんな気持ちになってだな。
 ところで僕は、断然、イヤフォン派の男だったんですよ。しかもあの耳の奥にキュッと入るタイプのではない、昔ながらの平たい面のヤツ派で。何故かというと、耳の奥にキュッと入るヤツは確かに遮音性は良いものの、なんか耳ににゅって入ってるあの存在感が気持ち悪くて。だからずーっと、平たい面のヤツを使っていたんです。
 そしてヘッドフォンはというと、耳をふわっとしたモノに包まれてる感がうっとおしいし、あと長時間付けてると蒸れるからイヤだっていうアレで毛嫌いしていたんですけど、ちょっと待てよと。ヘッドフォンに対してこんな嫌悪感を抱いたのは遙か昔の高校生の頃で、21世紀の今なら当時のオレの印象を払拭してくれるような何かスゴイのあるんじゃね?と、ふと思って、その思いを大切にしたまま向かった先は秋葉原ヨドバシカメラ。ここならいろんなヤツを試せるだろうと、オレは割とテンション高めに音グッズ的なフロアに向かいますよ。

とりあえず今回オレが求めるヘッドフォンの性質は

1.装着性が良い。変にぎゅっと締め付けてこないで、自然とオレの頭にフィットする。
2.蒸れない。
3.音質は割とどうでもいい。

 です。つまり結局、長時間装着していてもまるで装着していないかのような優しさを提供してくれるヘッドフォンが欲しい。あと、お値段もそこそこ釣り合っていて欲しい。っていう願いです。音質に関しては、右耳があんまり高音を拾えていないなぁって気づいた4年前からあんまり気にしないことにしました。その4年前に何があったのかというと、PWMの10kHzの発振音が、右耳と左耳で聞こえ方が違うって気づいてマジでビックリしたんだよ。左耳で聞くとハッキリ「キーン」って鳴ってんのがわかるのに、右耳で聞くと「ウィーン」みたいな感じでさ。あれ?オレの右耳、10kHzの音域すら拾えてなくね?みたいな。

 そんな悲しい話は置いておいて、やっぱりアキバのヨドバシなので、視聴できるヘッドフォンが山のように展示されているんですよ。だからコレはもう、ひとつひとつ念入りに試着して試聴するじゃん?上述の3つの条件に合ってるかどうかは、やっぱり装着しないとわからないしさ。で、コレは締め付けがちょっと強いなぁ、あ、コレは、スポンジのパフパフ感がオレには合わないかも…BOSEさん、あなたの実力は重々承知しております、でもお値段が…みたいなのを、一時間くらいかけて付けて聴いて外しを繰り返しながら、手当たり次第に試していたのです。気がついたら1時間以上、あーでもないこーでもないと試しては外し、試しては外ししていたところに、なんだか陽気な外国人のにーちゃん二人組がやってきた。どうやら英語で店員のおねーちゃんに質問をしているようなのでコッソリ聞き耳たててみた。以下、オレ訳。

陽「ヘイねーちゃん、オレはクールなヘッドフォンが欲しいんだけど?」
店「それでしたら…例えばこちらのソニー製のはいかがでしょうか?」
陽「なぜ、ソニー製なんだい?」
店「ソニー製のは、ユニークなデザインのモノが多いんですよ。例えばこちらとか」
陽「Oh!なるほどね…オーケー、それに決めたぜ!」

 …って、ええー!?そんな簡単に決めちゃうの?オレこんなに悩んでるのに!?こだわれよ!もっとこだわって選べよ!

 外人ってすげえなって思った。何かいろいろ試していたオレがバカらしくなって、そのまま手元にあった1万円くらいのヘッドフォンを買いました。コレがまた超フィットしてさ、オレの耳に。

文章リハビリ

 オレが今どのくらい酔っているかを表現するなら、お茶碗を持つ手が右か左かイマイチちょっとわからないくらいの、そんな感じです。そんな酔いっぷりですがこんばんは。先日、見た目が電池そっくりのおじさんに文字で「ブログ毎日書けよ」と言われたので書いてみようの時間です。でもいま僕はそこそこ酔っているので、いまこの場で「毎日、日記を書いてみよう」と思い立ったことすら明日には忘れている可能性大なので、それはそれで仕様がないよね?(防衛線)

 で、何を書こう…そうだ、人は目からの情報に思いのほか頼っているの話を書こう!(天啓)

 僕が大学院生で研究室に入り浸って居たときのことなんですけど、ふとしたことで新宿に行くことになって「新宿と言えばハンズだろ」と、ラブ東急ハンズなオレはメインの用事を置いといて、うきうきしながら高島屋のハンズのフロアを上下していたのです。そんなとき、とてもステキな2枚のシールを東急の文具フロアで発見してさ。

 そのシールは7cm角くらいで、バックは明るい赤、そこにカワイイ感じの白いラインでうさぎの絵が描かれてるの。1つは、うさぎがドアを押して開けている絵で「push」て書いてあって、もう1枚はうさぎがドアを引いて閉じている絵で「pull」て書いてある絵でさ。それを目にした瞬間、これはいい!イタズラに使える!と思って即買いしたわけですよ。

 で、翌日。その2枚のシールを研究室に持って行って、pushとpullを逆に貼ってやったの。本来、ドアノブをガチャッとひねって押す側にうさぎがドアを引いている「pull」のシールを、ガチャッとひねって引く側にうさぎがドアを押している「push」のシールを、押す引くアベコベに研究室のドアに貼ってやったのです。そしたらまぁ、おもしろいように、みんなドアの押す引くを間違えること間違えること。その日はずっと、ドアのところで「ガンッガンッ」て押す引くの逆の音が響いて「誰だよこんなシール貼ったの…」っていう声が聞こえては、一人クスクス笑っていました。

 イタズラって、楽しいよね。そんなお話。

 そしてオレは、明日もなんか書くのかな。もし書いたら、ちょっと褒めて。

宇宙人その2の話

 別にかけてるワケじゃないんですけど、ネットカフェで『宇宙兄弟』をさらっと読んだらおもしろ気配が満載だったので、読むのを途中で辞めて本屋さんで全巻まとめ買いして家で読んだら案の定スーパーおもしろくてだな。理工系の人、宇宙って単語にピクンってする人、兄弟話が好きな人、NASAJAXAISS、で一回でも検索したことがある人、マンガが好きな人、オススメです。高専の卒研でCAN SATに(カケラほどだけど)携わった人間として、ムッタのアイディアにはマジで震えたよオレは。

 ココで話はタイトルから思いっきり横道にそれるのですが、この『宇宙兄弟』、このマンガがスゴイの去年のヤツの2位の作品です。このマンガがスゴイのヤツ、一応それなりに読んでみたんですけど、1位の『進撃の巨人』以外おもしろいっていう。このマンガがおもしろい、だったら、また順位は変わったんだろなぁって思いました。『進撃の巨人』は確かにスゴイ。でもこの『進撃の巨人』のすごさの中身って、あくまでオレの評価だけど「おそらく似たような妄想を中二くらいの男子は誰もがしていて、それを大人になっても忘れずに具現化したところが、すごい」じゃねえかと。たとえば絵の描き込み具合で評価したら『乙嫁語り』なんてハンパじゃねえし、罪悪感とか変態とかのキーワードで引っ張り出したら『惡の華』の方が断然、上だろうしな。どういう視点で評価するかなんだろうけど、この『宇宙兄弟』は初見で「きた!」って感じだった。だから、ちゃんと本屋さんで全巻買おうって思ったんだ。だから買ったわけさ、全巻。そしたら宇宙人に遭遇してだな。あ、横道から本筋に戻りましたよ。

 ちょっとイメージしてみてね。本屋さんのレジに『宇宙兄弟』全巻をドンって置いた状態です。ちなみにレジの子、女子高生。で、オレは、ちゃんと逆から裏返しにして重ねていったんです。レジを通した後に順番通りになるように、下から13巻、12巻、11巻…1巻って。その状態(1巻の裏が一番上に来ている状態)でレジの横に置いたのさ。そしたら、1巻の裏に表示されているバーコードを読み取ってそのまま置いて、次は2巻のバーコードを読み取って、1巻の上に重ねて…ってなって、結果順番通りの並びになるじゃないですか。下から順に1,2,3,4…ていう並びに。

 ところが!ところがですよ、その本屋のレジの小娘はよう!そこのレジのバーコードリーダーは備え付けのヤツで、読み取り面が下向きになってんです。だからそのリーダー面の下に、本の裏面に印字されているバーコードをスッと入れて読み取るっていう方式になっているんですけど、何をトチ狂ったかそのレジ娘は、オレが丁寧に逆順に積み重ねた『宇宙兄弟』の1巻を左手に、2巻を右手に持って、まず右手の2巻をリーダーにかざし、ピッ、次に左手の1巻をリーダーにかざし、ピッ、そして右手の2巻を先に置いて、その上に左手の1巻を置いたんですよ。

 その時点でオレはぞわっとしたんですけど、以下、その右手左手の繰り返しで。つまりちゃんと1,2,3,4…て並ぶはずだった『宇宙兄弟』が、その小娘の仕事の結果、謎の2,1,4,3,6,5…っていういちいちテレコの状態になって返ってきました。家に着いて、そっと、順番を元通りにして読んだっていう。…絶対、このレジの子宇宙人だ。

 あと、その本屋さんのレジでオレの前に並んでいた中学生くらいの女の子が『カイジ』を買っていたという事実。その中学生も宇宙人だ。じゃないといろいろ納得できねえ。

宇宙兄弟(1) (モーニング KC)

宇宙兄弟(1) (モーニング KC)

宇宙ブログ

 葛飾っていう東京の端の端な土地柄のせいなのか何なのかはわかりませんが、ちょいと不思議な人を見かけることがしばしばあって(急に歌を歌い出すおじさんとか、急にラジオ体操を始めるおじさんとか、ずっと空間に向かってしゃべり続けてるおじさんとか)。オレの予想だとこのちょいと不思議ーズはきっと宇宙人で、普通の人になりすまして地球の調査をしているんだけど、まだ完全になりすませる域には達していなくて時々ぼろが出ちゃってるんじゃないかと。だからこういう、わけのわからない行動をしている人を見たら、とりあえず宇宙人だってことにして納得しています。

 でね、この前も見かけたんだ。見た目はサラリーマン風のおじさんで、五十代半ばくらいの身長は低めでくしゃっとした感じ。そんなおじさんはグレーが強めのスーツを着ていて、地下鉄の通気口の上に立ってたんですよ。あの金網な感じのヤツの上に。で、あの通気口スペースって、上昇気流が発生するスポットじゃないですか。雨の日にそこを通ると、傘がふあーっと上に持ち上げられるような、そんなスポット。例に漏れずその通気口スペースに立っていたおっさんも上昇気流を受け止めていて、スーツの上着がパタパタしてたんですよ。ボタンは留めていたみたいなので、ホントにちょっとだけ、クリオネみたいな感じでパタパタとしていて。

 で、あの、何て言ったらいいんだろう。女の人だけに許される、上昇気流でスカートがめくれないように両腕をキュッとさせながらスカートを押さえつける仕草ってあるじゃないですか。あの、かわいい仕草。その感じ。その感じで、おじさんがちょっとだけパタパタしてるスーツを、キュッ…として押さえたんです。それが女子高生とかならともかく、くしゃっとおじさんがやったもんだから、すげえ気持ち悪くてさ。うわ、何コイツ気持ち悪いって思ってる間に、いったん通気口からの風が止まったみたいなんだけど、数秒後にまた風が吹いておじさんのスーツがパタパタして、キュッ…と押さえてて。

 気持ち悪い絵を2連続で見せられたイライラと、そんなにパタパタがイヤなら通気口の上に立ってんなよ一歩横に行けよが頭の中でぐるぐるしてたんだけど、あ、そうか、あいつ宇宙人かって思ったら納得した。きっとリサーチがちょいと間違ってて、キュッていう仕草はかわいいってところまではたどり着いてたんだろうけど、それは女性に限るっていうのが足りなかったんだろうなぁ。なのでもし宇宙人がこのブログを読んでいたら、ひとつ学んでもらいたい。おじさんの姿でその仕草しちゃダメ。