サンタはマッスルだと思ってた

　サンタさんを信じてたあの頃，僕は小さな疑問を持っていました。みそ汁ってさ，放っておいたらみそが底に沈んで，上の方は透明な液体になるじゃないですか。…そこ，何味なの？と。トゥーピュアピュアボーイだった僕は，その疑問を解決すべく，卓上に置かれたみそ汁を前にして待ったのです。晩ご飯の時間にね。ちなみに僕の予想は，無味でした。だって透明なんだもの。水だって透明だし，そんな液体に味なんてあるわけない。だから味なんてしないに決まってる。
　そして数分後，はっきりと透明ゾーンが出来上がったみそ汁を前にして「無味だよね，無味だよね」とドキドキしながら口にしたあの味は，忘れもしません。ていうか当時「無味」なんて言葉を知っていたかどうかもわかりませんが，それはもう完全に，みそ汁味だったんです。そんなバカな，と。透明なのに。みそは器の底に沈んでいるというのにみそ汁味じゃん。その衝撃と共に，そのひとつの事実で色んなコトを学んだ気がしたってことを，いまフと思い出しました（カップのとん汁飲んでます）ミソより塩の方が小っさいんだろなーとか，そういやサイダーも透明だけど甘いし，タブクリアとかコーラ味だし，色にダマされちゃイカンなと。イヤなガキだな。ダマすっつーか，色が持っている威力ってスゴイと思います。鮮やかな赤を見ると色んなコト思い出すしさ。

　ホントはね，香港のことをダラダラと書きたいんですけど，早くも忘れ始めています。なんだこの脳は。小中学生の頃の無敵脳をもう一度体感したい。もうこうなったら，日記はリアルタイムで書かないとダメだなー。あと仕事でストレスが溜まりすぎているので，本気で会社辞めてパン屋さん計画を立てたろかなと思ってます。コッチのパン屋さんをちょいちょい回ってるんですけど，結構ヘタだ。ちゃんと考えて動けば食い込めるぞ，この領域。てかさ，食べ物屋に行って「ホントにコレが美味いと思って出してる？」って時が多々あります。食べ物に限らず，なぁなぁはイカンよね。やるべきことは，ちゃんとしなきゃ。