1円玉物語

 昨日,会社帰りにセブンイレブンに寄りました。そこでいつものように晩ご飯と酒を買ったら1303円だったんです。で,サイフの中身を見てみたら小銭入れに302円しか入っていない。ちなみに僕は,小銭入れに小銭が貯まっているのがあまり好きではないタイプのあの子なのです。なんかの拍子で10円玉が5枚入ってたら,この世の全てをひっくり返しかねないくらいの感じ。男前。なのでちゃんとレジで金額を言われたら足し算引き算して,小銭が最小限の枚数になるような金額を支払っているのに。なのに。なのにここにきて,手持ちの小銭が302円のところで1303円とか言ってくるとかアホかー!(レジのヒトを指さしながら)

 まぁでもそこは,充実したオトナなので黙って千円札を2枚出しましたけど。そんなこんなで,2000-1303+302で,僕の小銭入れには999円が待機していることになりました。僕の中で想像しうる最大の枚数ですよ,この小銭タチ。

 それで今日,またもやコンビニで軽い買い物をしたら329円支払えと言う。ほほう,それは999円小銭入れに入っているオレへの挑戦状だな?と勝手に荒野で対峙しているオレとライバルの光景を想像して若干ニヤニヤしながらパカっとサイフを開けたら,どう確認し直しても998円しか入ってないんですよ。そんなワケあるかと。オレは昨日,あと1円さえあればと,あれだけ悔しい思いをして千円札を2枚出したんだから,小銭入れには間違いなく999円入っているハズなのに,なんで?なんで998円なの?1円玉どこに行ったんだよー。そんなイリュージョンいらねえよ!!

 コレが1円玉だからもの凄く軽い話に見えるかもしれないけど,もし仮に,1円玉じゃなくて僕のガラスのハートが,この1円玉のようにふいっと消えてしまったときのことを考えてみましょう。それはもう…えーと,あれ?図太くなるだけか?もしかして。電車の切符を買うときに平気で割り込めるおばさんのようになるだけな気がしてきました。なあんだ。