就活してる人に少しでも現実を知って欲しい日記ザネクスト

saisoku1082008-11-01


 普通のグチ日記なのでオチなしです。速すぎペンギンは,就活している人が好きです。


 残業ってシステムがあるんです。定時以降も別に働いてもいいよっていうシステム。

 ウチの会社は部署ごと…というか課ごとに,つけられる残業代の上限が暗黙の内に決まっていたりする妙なところなんです。あそこは40時間でうちは30時間,みたいに。それが問題になって,今はパソコンの起動時間と終了時間のログを自動的に会社に取られるようになったんですけど,ログを取られようがなんだろうが「わたしはこの日,何時から何時まで仕事をしました」っていうのは自己申告する仕組みなのね。つまりパソコンを落とした時間が27時でも,僕は17時に帰ったよと言えば17時に帰ったことになるのです。10時間くらい平気でサバ読める。

 さて,それでも世の中は「残業を減らせ!」という方向に進んでいったので,なにやら勤労部?勤労課?よく知らないけどー,が,残業を減らすために新たなシステムを導入したから各自インストールしやがれこの野郎とのメールを送ってきました。なんかね,このソフトをインストールすると,就業時間以外に月60時間以上とか80時間以上とかパソコンを起動している人には,毎日昼休みに本人とその真上の上司プラス課長に「コイツは80時間以上会社に居るよ」という警告をポップアップで出しますよ!すごくね!?的な説明書きがメールに書いてありました。はぁ。そんなんわざわざ,警告出さなくても上司はわかってるんじゃね?

 実際にインストールするまでは実感できなかったけど,まぁこれがうっとおしいことこの上なしで。毎日,昼間に「あなたは6ヶ月以上,80時間以上会社にいます」というポップアップが出てくるのです。ホントに毎日。インストールした初日からポップアップが僕にも真上の上司にも課長にも出てきたみたいで(そういうシステムだからそりゃそうだ),その真上の上司から「お前,毎月80時間も残業つけてるの?」と言われて「(アホか)つけてませんよ。コレは申請してる残業時間を警告してるんじゃなくて,パソコンの起動時間で判断してるみたいです」みたいな紳士的な返事をした記憶があります。メール読め上司。

 それで,勤労課の思い通りにポップアップが出てきたので,担当の人にメールを送ったのです。『ソフトをインストールしたら警告が出てきたんですけど,僕はどうしたらいいのでしょうか?』と。そしたら3日後くらいに返信が来て『ポップアップが出たことで具体的に「こうしてください」というのはありませんが,例えば上司と相談して残業時間を減らすように努めてみるのはどうでしょうか』と。うーん,オレ,勤労課で働きたい。でもちょっと楽しいから更に返信してみよう。『残業時間を減らすためには,仕事量を減らすか人数を増やすか,僕の能力が飛躍的に向上するかしか手段がないと思うのですが,なにか勤労として対応していただけるのでしょうか?』と。そしたら返信が来ませんでした。良い会社すぎる。

 それにしても,毎日毎日昼休みがやってくる度にポップアップが出てきて,はいはいわかりましたと右上のバッテンボタンを押してウィンドウを閉じるわけです。それが僕一人ならともかく,社内全体でそのワンクリックパワーが消費されているわけですよ。これって,ものすごいエネルギーだよ。うちの事業所って何人いるの?3千人くらい?そのうち1/3が残業でアレだとしても,1センクリックパワーが毎日発生しているワケですよ。トータルしたら,車イスのひとつやふたつ軽く出来上がるくらいのエネルギーだね。

 それで考えたんだけど,僕らが残業しすぎていることを上司に警告するんじゃなくて(どうせわかりきってるんだから),勤労の担当者のPCの画面にポップアップが出てきたらいいと思うんだ。お昼休みが来るたびに,数千コのウィンドウが担当者のディスプレイにぶわーと開くの。そしたら流石に勤労の人たちも残業を減らすために本気になるでしょー,と仲が良い方の上司の人と話をしたら「そんな勤労っぽいことを勤労がするワケねえだろ。アイツらは『私たちは,残業を減らすためにやることはやっていますよ』っていう保身のためだけにこのシステムを導入したんだから」と言われて,なるほど,良い会社だと思いました。オレ,勤労で働きたい。


 …っかしいなー。昨日寝る前に頭の中で組み立てたときはおもしろい話になるはずだったのに,普通にグチって終わったぞ。たぶん,余計なコトを書きすぎてるんだろうなぁ。まぁ,書かないよりは健康な気がするからいいや。いいよ。オレ,良い。いいよー。かわいいよー。ホント,かわいい。読んでくれた人,ありがとう。僕は寝ます。