13階段

 ガス電池さんから借りた本読んだぞパートツー!「これはおもしろいですよ」と期待大のコメントを添えて渡してくれた『13階段』です。いやーマジでおもしろいわ、コレ。特に終盤にかけてなんか「マジで?マジで?」って何回電車の中でつぶやいたかわからない。そのくらい畳みかけてきますよラストは。それと「おもしろい」って思える本にはすべて共通するんだけど「あれ?」って思うところがないんだよね。文章の書き方や表現に違和感を感じることがないから、気持ちよく物語に没頭することが出来るのです。にしても読み終えた後のこの爽快感にはビックリですね。あーもうそこさえはめてくれればパズルの全貌見えるのに!ってピースを最後の最後にパシっと置いてくれたこの満足感ったらないです。内容はそんなに軽いもんじゃないってか結構深いところをつっついてくるので「爽快感」って単語は不適切かもしれないけど…いや書いてて気づいたけど100%爽快感じゃないです。若干の不快感も混じってるかもなぁ。この不快感は陳腐な表現ですけど「運命」ってヤツに対してなんですが。因果っつったらそれまでかもしれないけど、南郷さんなぁ…。とりあえずこの本は読むといいよリスト入りですので、読むといいよ。


 あーあと13階段のおもしろさに隠れててスッカリ忘れてたんだけど、この前に読んだ『リアル鬼ごっこ』最悪です。久々です、全部読まずに封印した本って。設定も文章も陳腐すぎる。中学生か、コレ書いたの。どーせアレだろ?ラストは主人公が生き残って王様死ねとかそんなんだろ?…と思って軽く検索してみたらホントにそうらしい。中学生か、コレ書いたの。

13階段 (講談社文庫)