大業物

 最上大業物、大業物、良業物、業物。これ、刀の斬れっぷりの格付けです。いつの人かは忘れたけども、山田浅右衛門(通称首切り浅)っておっさんが実際に人を斬ってみて刀の格付けをしてたというなんともまぁおよそ現代の感覚からは考えられない話ですが。ちなみに斬られたのは罪人さんで、確か一振りで首だか体だかがスッパリ斬れるようなモノが最上大業物。8割くらい斬れるのが大業物とかそんな分類の仕方だったと思う(記憶曖昧だからあまり信用しないでね)。美術館なんかで日本刀が展示されていて、それを見るたびにキレイだなーって思ってたんだけど、この話を知ってやっぱり日本刀は人を斬るためのモノだってことを改めて認識させられました。工芸品じゃないんだよね。

 ちなみに日本刀ってのは上述の通り「斬る」って能力に特化したものですが、一方西洋の刀はどうなのかっていうと、アレは「斬る」んじゃなくて「叩きつぶす」といった目的で使われていたそうです。あんだけ斬れるモノを作れるのは、やはり日本人の職人ならではの仕事なんですね。そういう技術が現在どんどん廃れている。寂しいモンです。

 この話のどこが「サイト」ってカテゴリなのかわからなくなってきたので軌道修正しますが、なんでこのブログのタイトルが「大業物」なのかって話ですよね。響きです。本気出せば四文字でまとめられたんだ、この話。