バッテリー

 Ⅲが出ましたね.文庫で.これは良いですよ.なにが良いって,主人公がとことん協調性ないんですよ.児童文学のくせに.野球がしたい.自分の最高の球をキャッチャーに向かって投げたい.それを邪魔する連中は…って発想の主人公.それに対するは青春モノにおける典型的な真っ直ぐ野郎のキャッチャー.良い組み合わせです.そんなメインの二人が繰り広げるお話ももちろん楽しいんだけど,個人的には主人公の弟,青波くん(せいはと読む)が大好きでさ.なんかね,妖精みたいなんだよね,この子.よくもまあこんなキャラを生み出せるなって,その点に感心してしまうような良い子なのです,青波くんは.ふわっとした気持ちになりたいと思う人はぜひ,青波というキャラに触れてみるといいです.あーはやく次の巻でねーかなー.
バッテリー 3 (角川文庫)