北海道振り返り

 写真の白いぽちぽちはジャガイモの花です。こんな光景ばっかりだった。東京ドーム何杯分のジャガイモをゆでるつもりなんだろうコイツらは。以下、下の日記の補完とか覚えていることとか。



クリオネのモノマネをしてくれたおばちゃん

 原生花園っていうトコに行ったとき、おみやげゾーンみたいにお店が連なっているところにふらりと入ったのですよ。そしたらジェラートを売っているお店があって、そこのメガネのおばちゃんに「おにいちゃん、アイス食べない?」「うん、食べる」と即答したところ(アイス好きだから)「この客は行ける」って思われたんだろね。やたらおみやげ購入を勧めてくるくる。「このTシャツ、いま人気なんだよ?あ、まりもっこりまりもっこりを買いなよ」「えー、微妙だよまりもっこり」「じゃあ、鹿皮なんかどう?18,000円だけど」「買うか。つか、なにに使うんですかそれ?」「玄関に敷いたり」「うちの玄関そんなに広くないよ」「でも手触りはいいんだよ。ほら」「あ・・・いや、いらないってば」「そしたらさ、ちょっと小さめのもあるのよ」「15,000円て、あんまり変わってないよ」「じゃあやっぱりまりもっこりにする?女の子バージョンもあるのよ。もっこりしてないの」「そういうことなの?あ、それよりこっちのゴマフアザラシのストラップの方がいいなぁ。お、こっちのクリオネもいいじゃないですか」「お兄ちゃん、かわいいのばっかり選ぶんだね…」「なんで不満そうなの?そういえば、この辺でクリオネを見られるトコってあります?本物見たことないんですよ」「そうなの?ちょっと待って」(隣のお店のおばちゃんに向かって)「○○さんのトコのクリオネ、まだ生きてる?このお兄ちゃんが見たいって言ってるんだけど」「あら〜そうなの?残念、ついこの前に全滅しちゃったわ」「そうなの〜残念ねえ」「本物なんかいなくても、おばちゃんがマネしてあげるわよ。それ!(両手をピコピコとさせます)」「ああ、おばちゃん、ないない」「アハハハハ」

 この人たちにとって、クリオネって金魚と同程度の扱いなんだな。



・運転が楽しい

 3日間で480kmくらい走った。マーチを借りたんだけど、軽の燃費ってすごいな。15km/lくらいの勢いで走ってたよコイツ。個人的にテンションが一番上がったのは、網走から知床斜里への道。前半は山道&畑で、途中からスッと道がオホーツク海沿いに抜けるんですよ。もうそのときの景観といったら、もはやなにーツク海かわかんなくなるくらいヒャーってなった。なにーツクだったんだろなぁ、あの海。



・鹿がカワイイ

 奈良の鹿や宮島の鹿と違って、エゾシカは人間に対してまだ警戒心を抱いているんですよ。奈良の鹿なんてオレが近づいても完全にスルーなのに、エゾシカは近づくと「んっ?」って首を上げてコッチを向くんです。そのときの顔がカワイイ。で、そのままじっとしていると、またシカは草をもしゃもしゃと食べ始めるんですけど、オレが一歩近づくと「んっ?」って首を上げてコッチを向くの。超カワイイ。あと生キタキツネも初めて見た。コイツはおねだりのなんたるかを、知りすぎている。アイツにじっと見られて、思わずオレは全財産を投げ出してしまいそうになったよ。投げ出す前に逃げられたけど。逃げるってどういうことだ。



摩周湖

 ガイドブックにね「霧が出れば出るほど美しい湖」って書いてあったんですよ。美しいものが好きな男こと僕なので、そんなことが書いてあったら行くじゃん?それで向かっていったら、ちょいと高いところにある湖なので、標高が上がるたびに霧が濃くなっていくんですよ。コレは期待できる。だって、摩周湖は霧が出れば出るほど美しい湖で、僕は美しいものが好きなのだから。たとえば目の前で美しいものと美しくないものがケンカをしていたら、オレは善悪を問わず美しくないものを殴って、そのあと美しい方に殴ってもらう。どうかって言って、殴ってもらうんだ。

 で、まぁ、ご想像の通り、霧が濃すぎてなんも見えなかったんだけども。湖にドライアイス8千個くらい投げ込んだんじゃねえの?ってくらい目に映る景色は真っ白でした。8千個も投げ込まなくても…。なんだか8:2で納得いかなかったので、売店のおばちゃんに「今日はずっと、こんな感じですか?」って聞いたら「もう一週間くらい、霧でこんな感じなのよぉ」と。いや、先に言えよ。一週間も霧で包まれてるんだったら、おそらく今日も霧で何も見えないんだろうなぁくらい想像できるだろ。なぜそれをオレに言わない?確かに摩周湖に行こうって決めたのは前日だし、おばちゃんはオレの連絡先を知らないかもしれないけど、そこは伝えるべきろう。オレのために。じゃないと、なにがなんだかわからないじゃないか!

 なにがなんだかわからないなぁと思いつつ、摩周湖と地下で繋がっていると噂の神の子池に行ってきた。ここは霧、無関係だったからスキ。超キレイだったよ。水の透明度が半端じゃなくって、池の真ん中が不思議な青色をしていました。なんで青いんだろうなぁ、神の子。ココは激しくステキスポットなので、行った方がいいよ。


 ダメだ。眠くなってきた。クマが居る話とか、ウグイスが噛む話とか、また書きます。