今年のゴールデーン

 通し番号にはもう飽きた。

 ワッペン。

 ワッペンという男がいて。いや,実際には居ないけど,この日,大阪在住のこの布は何故か東京にいて,しかもオレと遊んでくれるという。茨城に来てからネットの人に会う機会が極端に減ってしまったんだけど,こうして声をかけてくれるヒトがいるのはホントにうれしいなあ。うれしさの勢いそのままにガスさんとスズさんに「ワッペン来るから遊ぼうよ!」とメールを打ってみたんだけど,スズさんと連絡とれんかった。スーズーさーん!うーん,スズさん,飲もうよ。マジで飲もう。怠け者だから頻繁に連絡を取ることができてないんだけど,それでも一緒に飲みたいヒトは沢山いて,スズさんはその最たる人だ。

 ワッペン。

 新宿で合流して,恵比寿に行った。今回この男は,終始首からデジタル一眼をぶら下げるスタイルだったんだけど,なんか男らしかったな。ちなみに名古屋駅で,全く同じスタイルをしていた男が警察に補導されている姿を見たことがあるけど,東京なら大丈夫だよ!で,オレ人生の中で恵比寿に行ったのはトータル三回で,そのうち二回はこの男と来ている。そんなバカな。こんなにおしゃれな町なのに。でも,こうでもなきゃ恵比寿に来る機会はないし,ましてや写真館に足を踏み入れることもそうあることではなく,それに加えて写真のプロの話を聴けるなんて機会がそうそうあるハズもない。何気にレアな場を与えてくれてありがとう。観に行った写真展は二つあって,えーと,なんだっけ。ジョンマルコビッチじゃないんだけどそんな名前の人のヤツ展と,シュールレアリスム展。感想は一言で言うと,よくわからんかった。係員のおねーさんに「あの,基本的な質問で申し訳ないんですけど,『シュールレアリスム』ってなんですか?」と聞いたら「現実を超えた『超現実』のことでラララララ」と一生懸命(歌いながら)説明してくれたんだけど,やっぱりよくわからなかったなぁ。ここでの「わからない」は,どんな観点でその写真を観たらいいのか,がわからなくて。写真を観てあんなに戸惑ったのは初めてだったからおもしろかったよ。あそこまで人に「なんだコレ?」って思わせる写真をズラっと並べられるってスゴイと思って内心にやにやしてた。あと写真を観ているときに,ずっと前,よゐこの濱口が誰かに「シュールってなんやねん?」って聴かれて「え?えーと,アレや,わかりにくいってことやろ?」と言っていたのを思い出した。その通りだな。

 ワッペン。ガス電池。

 以降のスケジュール。靖国神社(ここでガスさんと合流)→タイ料理食べた→後楽園で右往左往→東京駅を端から端まで突っ切る→バイバイ

 すまん,恵比寿までで息切れした。靖国でワッペンが東京に来てから撮った写真を見せてもらったんだけど,やっぱ違う。どこがどう違うとか,そういう技術的なことはわかんないけど,明らかにオレが気まぐれで撮ってる写真とは違うんだよな。なんか「オレはコレを撮るんだ」って意志がハッキリしてる気がする。プロすげーよ。

 てことで,残りは神様から「もう,早く書きなさいよ!」って言われたら書きます。そして付き合おう,神様。