コピー頼んだコトなんてほとんどないけどな

 あー、昨日のオレ、だいぶキテるね。アハハハハ。9割本音書いてるよ。会社の建物が24時間くらいかけてじんわりと壊れていけばいいのに。


 モーターショーとかゲームショーとかCEATECとか国際文具展とか、それぞれの業界の人たちが催す一大プレゼンテーションの場があるじゃないですか。こういう展示会って、その分野の最先端の技術や情報がわらわら得られるので個人的には大好きなんですけど、なんかね、ちょっと物足りないのですよ。そのやり方が。

 こういうのって結局は、多少の見せ方の違いはあれども、それぞれのメーカの新製品を展示して、コンパニオンのおねーちゃんがパンフ配ってっていう形態で収束してるんですよ。つまり情報が一方通行で、メーカから発信されている情報に対して、観に行っている自分たちが、いかに有益な情報を手に入れるか、という場になっているのです。果たしてそれが本当に、最上のプレゼンテーションの方法なのかと僕は問いたい。

 時代は、参加型に移行しているのです。国際文具展を例に取ってみましょう。文具展は、文具用品や紙製品、オフィス用品が我も我もと展示されている空間です。うむ、確かにおもしろい。コクヨとかトンボとかミドリとかの新製品が展示されていれば、100人中70人はテンションが上がることでしょう。少なくともオレはひゃーひゃー言う。けど、さっきも書いたように、こういった場では情報が一方通行なのです。さあみんな観てごらん、で終わっているのです。じゃあその70人を100人にするためにはどうしたらいいか。もしくは、テンションが上がっている70人のテンションを更に上げるにはどうしたらいいんだと。ちなみにいま気がついたのですが、この日記のパターンはフリが長すぎて最終的にスベった感じになるパターンだ。まぁいいや。ただ一方的に自分たちの見せたいものを見せるだけじゃなくて、こんな時こそコンパニオンのおねーちゃんの力を最大限に活用するべきなのです。それが例え文具展であってもだ。

 こう、ね、入口が設けられているワケですよ。こちらからどうぞー的な。そこから一歩入室したら、目の前に広がるのはいわゆるオフィス。ただし、デスクに座っている社員は全員コンパニオンのおねーちゃんで、僕が入室したと同時にみんな僕の方に向かって「おはようございまーす!」どう?これどう?でね、僕は自分のデスクについて、一通りメールチェックしたあとにコンパニオンさんに言うわけですよ「これのコピーを取ってくれるかな?」

 「はい、わかりました!ところでたむらさん、このコピー機はですね…」と、ここで最新のコピー機の紹介が入るわけです。ただ一方的に新製品を紹介するだけじゃなく、かといってユートピアなオフィスを演出するだけでもなく、そこにストーリーを設けつつプレゼンをすることが大切なのです。そうすることで、ただ「そういえば、新しいコピー機があったなぁ」という点としての記憶ではなく、出社からコピーを依頼するまでの一連の流れをシミュレートした、物語の記憶として僕の脳にインプットされるのです。記憶のメカニズムから考えると、実にコレは理にかなっています。だって、コピー取るたびに思い出すんですよ?あと、スゲーかわいかったし、この娘(イメージ)。

 上記は国際文具展のイメージでしたけど、それがモーターショーだったら、助手席にコンパニオンさんが乗っていて「キャー、その半クラッチすてきー!」とか、ゲームショーだったら「私をコントロールしてください!なんならリセットもー」みたいな。どうよ?よくね?それなら金を払っても行くよ。更に更に、この世には家具展とかもあったりします。家具。イメージふくらむよね。「お帰りなさい、あなた」から始まる展示。「あなた、このベッドの低反発の心地はどう?」…うわーい!(自分の想像が嬉しい)

 で、5分くらい経ったらベルがジリリリ鳴って、ジャッジが「はい、終了でーす」って言って終わるの。お帰りリアル、みたいな感じで。まぁ、ホントにこんなのがあったら何回でも並ぶけどなオレは。ベッドルームコースとキッチンコースとバスルームコースがあるの。家具展。全部5分で終了するが。