半落ち

 文庫になってたから読んだ。学校で測定の合間に読んでました。んでね、これは当たりですよ。おもしろい。刑事、検察、弁護士、裁判官、刑務官。そんな人たちから「こいつは死なせちゃならん」って思われる人のお話です。で、いま挙げた人たち全員のキャラがちゃんと立っていたのがすごいなーと。あと記者もいたか。文章のうまさとかよくわからんし、話の内容もおもしろいに超したことはないけれど、やっぱり僕の中ではキャラが立ってるか立ってないかなのです。物語って。そして立ってたからオッケー。半落ちオッケーよ。それとコレ読んでよかったのは、敦盛の「人間五十年、化天の内を比ぶれば、夢幻のごとくなり」の続きがわかったことです。「人間五十年、化天の内を比ぶれば、夢幻のごとくなり。一度生を受け、滅せぬもののあるべきか」んー、カッコイイ。化天って仏教用語で、地上から数えて第五番目の天だそうです。そこにいる人、八千年生きるらしい。そりゃ夢幻ですな、五十なんて。まぁともあれコレはカッコイイので、僕が書いたことにしよう。敦盛ってね、焼きそばが好きなんだぜ!あとキッズリターン。

半落ち (講談社文庫)