センパイキタ

 神戸から、昨年度で修了した先輩がやってきまして。ケータイが鳴ります。

「おうたむらー」
「あ、先輩お疲れ様ですー」
「いま稲毛にいるんだけどさ」
「はい」
「やっぱ研究室行きたくねえから、西千葉まで来て」
「ですよね。了解」

 来たくないって気持ち、イヤってほどわかります。そんで、みんなで昼飯食おうぜーってなって、昼から焼き肉&ビールというなんだかブルジョワなひとときを過ごしてきました。しかもおごり。カッコイイぜ先輩&助手の先生。

 でもなんだかんだで先輩、研究室まで連れてこられてた。せっかく来たんだからと「小型化」「FDTD」「GPS」「逆F」等それっぽいキーワードを所々に織り交ぜたら、ゆっくりとあの日々を思い出したらしく、だんだん表情が曇っていってました。なんつー研究室だココ。まぁ久々に会った先輩の顔、すごい肌つや良かったんで別にいいです。曇れ。