壬生義士伝

 新撰組吉村貫一郎って人がメインのお話.読んだの2回目だけど,また電車の中で涙ぐむという(基本的にオレが本を読むのは電車の中),マジでいいよコレ.マジでいいんだけど,新撰組をあまり知らなくて,どーゆー連中なのかこれ読んで知ってみようって人にはお勧めしません.もちろん新撰組の話もちょくちょく出てくるんだけど,話飛び飛びだから新撰組のことだけ追っかけると間違いなく「?」ってなるから.吉村って人のお話ってスタンスで読めばいいと思います.でも新撰組のことある程度知ってたほうがずっと楽しめるよ.

 新撰組初心者の方は,まず司馬遼太郎の『燃えよ剣』を読むといい.この本は土方メインで書いてあるので,必然的に新撰組の話になっています.ってか,これはこれで土方がめちゃくちゃカッコイイので,とにかく読んだことが無い人は読むのです.ちなみにこの本ではなぜか近藤がかっこわるいんだけど,壬生義士伝の方の近藤はおっとこ前です.オレは壬生の方の近藤が好きだなー.あと土方に関してはどちらもかっこいい.

 侍っていうのは,本当はどういう存在なのか.武士の時代の最後の最後に登場した,本物の侍の話です.ていうかもう,ここまで読んだ人は頼むから燃えよ剣壬生義士伝を買ってください.頼むから.

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)
燃えよ剣(上) (新潮文庫)