以下,暗い話です。オレメモだ。毎度おなじみ,そういうのが嫌いな人は読むな。


 弟が会社を辞めたらしい。2回目だ。でもコイツは,必ず次にやりたいことを決めてから辞める。そこがちょっとうらやましい。いままでやっていたライターから,編集の仕事に移りたいんだって。詳しいことはよくわからんけど「コレがやりたい」ってのを持っているコトが心底うらやましい。オレはいまの仕事をコレ以上やりたくないけど,じゃあ本当にやりたいコトは何?って聞かれると,少し,困る。大まかにやってみたいことは山ほどある。でも,それをリアルに落とし込める自信がなくて行動に移しきれない。弟が会社を辞めたっていう話を母から聞いて,なんか,弟と酒飲みたいなって思った。

 同時に,父が「オレの夢は,お前達と一緒に酒を飲むことなんだ」と言っていたことを思い出した。お互い,もうちょっと素直になれればな。酒くらい飲んだのに。あの日あの時,父の部屋を目の前にして,それでも会わずにその場を去った自分を未だに後悔しています。親,というかヒトって,いつ死ぬかわかんないんだ。だから,「今だ!」って思ったら,ためらうことなく自分が出来る精一杯のことを相手にお返しするべきだ。後悔ってつまり,取り返しのつかないことだっていうことを,最近知った。

 ここ10ヶ月,会社からの帰り道,あそこを通る度にいつも,親父,化けて出てこないかなーって思うコトが習慣になってしまったようです。一回でいいから会って,お互い素直じゃなかったな,ゴメンって言ってから,コップをカチンとしたい。