こんな文章webにさらすのもどうかと思うけど、ここ、オレのメモ帳だから。暗い話が嫌いな人は読まないでください。

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 帰り道、街灯の下で羽化したばかりの蝉を見つけました。さっきまで自分だった殻に捕まりながら、ゆっくり、ゆっくり姿勢を変えて体を整えている様子はあまりにも無防備で、いまなんかに狙われたら一瞬でアウトだなこいつ、と思いながらじっと眺めていました。そんな隙だらけの蝉でしたけど、灯りに照らされている緑がかった白い羽が本当に綺麗でしたし、目だけはしっかりと何かを見つめていたようです。こんな蝉さんを見て、生きてるってすごいことなんだって、改めて感じました。

 そしてその、生まれたばかりの赤ちゃんだって、すごいんです。という観点でその16歳の子を批判してもいいと思う。けどオレは頭が悪いので、もう少し単純なところで議論します。苦しいじゃん、口ふさがれたら。苦しいじゃん、母親に口ふさがれたらさ。

 親父の話を少しします。何回か書いたけど、去年の夏、両親が離婚したので親父って言っていいものかどうかよくわからないけど。オレは親父を認めていません。たぶんこの先もそうだと思います。なぜなら親父は、母と、弟に対して、殺すと言いました。酔っぱらってわけのわからない理由で殴りつけられたり、金を巻き上げられたりしたことなんて些細なことです。親父は母と弟に向かって殺すと言いました。その言葉の重さもわからないような奴を親だなんて思いたくない。さらに親父は母方の祖父と祖母に向かっても同じ言葉をぶつけています。どうしようもねえ。後から聞いた話だけど、本人は上記の事実を全く覚えていないそうです。酒飲むと記憶がなくなるんだって。そう言えばごまかせるとでも思ってるのかな。酒のせいにするなんて、酒に対して失礼だ。作ってる人はそんな理由にされるために作ってるんじゃない。

 戻します。親からぶつけられた「殺す」という言葉だけでもこんなに重いのに、実際に親に殺された赤ちゃんの気持ちは、いったいどんなことになっていたのでしょう。生まれて初めて接した感情が殺意で、それしか知らずにこの世から去っていったなんて、本当に悲しすぎます。そのときの母親の心情なんて、とうていオレには理解できない。にしても、ポリ袋って。なにがどうなってどうなったらゴミと赤ちゃんを同列におけるんですか。もう本当にわからない。なんなの、コレ?

 なあ、お前さ、もしオレのことを見つけたら、声かけてくれよ。一生相手してやる。