いやでも楽しめる算数

 算数嫌いだから読んでみた,というワケでなく.弟が買ってテーブルの上に放り投げてあったのをそのまんま読んだだけなんだけど,ちょっとおもしろい部分があったので書いてみましょう.

 算数が嫌いな人は文章題がイヤだったんだ,という章で.「僕は,あの,マヌケな太郎君がいやだったのです.太郎君は,池の周りに等間隔に木を植えようとしたりするんです.10分前に出発した人を急ぎ足で追いかけてみたり,浴槽の詮をとって水を抜きながら上から水を入れてみたり,とにかくマヌケなんです」

 確かにいま思うとすごい勢いでマヌケだ.よけいなことばっかりしてるよ太郎君.オレが小学生だった時はぜんぜんそんなこと疑問に思わずういうい解いてたけど,いまこうやって考えると,文章題って確かに変だ.食塩水の問題なんて特に変.塩水なんてつくらねーよ普通.つくったとしても味見ながらでしょうに.

 最近の子が文章題を解けなくなったのは読解力が低下しているせいだと言うけれど,その前に問題文がおかしいところだらけだっていうのも多少は気にした方がいいんだろなー.いや,疑問に思える人は読解力あんのか.どっちでもいいや.

 あと桁(一,十,百・・・)の呼び方に「不可思議」ってのがあるのを久々に思い出したよ.23不可思議.

いやでも楽しめる算数 (講談社文庫)